episode9.2015年06月23日

言語と文化の壁を越えて
「Trovit Japan」いよいよ始動


メンバー紹介

  • shingo

    shingo国際事業部 Trovit Japanカントリーマネージャー

    2004年4月新卒入社。新卒1期生としてまだ数十人だったネクストに入社し、HOME'Sの営業、商品開発等を10年間経験。2014年秋に志願して国際事業部に異動し、Trovit Japanの事業責任者として新たな分野にチャレンジ中。もっかの興味はTrovitの成長・息子の成長・英語の習得・家庭菜園。

  • Shin

    Shin国際事業部 ディレクター

    2006年10月中途入社。国際事業部初期メンバーのひとりで、各国の現地メンバーやビジネスパートナーとのタフな交渉を多数経験。プライベートでは、ウルトラマラソンやマウンテンバイク、山登りやキャンプなど、ストイックな野外活動を愛するアスリートの一面も。坊主+ヒゲがトレードマークで、たまに言う冗談の9割は体をはった髪型ネタ。心の一冊は「美味しんぼ」。

  • kawadu

    kawadu国際事業部 エンジニア

    2008年1月中途入社。HOME'Sから国際事業部に異動して3年目、スペインやアジア各国と連携しながらサイト開発に励むエンジニア。ランニングとローカーボダイエットで25kgの減量に成功したものの、その後+20kgのリバウンド中。社内恋愛を実らせて、今はひとり娘のパパ。

  • それぞれの国際事業とのかかわりは?

    Shin

    Shin

    私は国際事業準備室の時からのメンバーなので、古株の一人です。最初に社内で組織が発足した時から異動したいと言い続け、インドネシア立上げのタイミングで異動しました。
    今後、国内市場は多かれ少なかれ縮小していく。そんな中で10年先20年先を考えたら、今のうちに世界に飛び出していかないと、会社としても個人としても生き残れないと思ったんです。
    異動して5年ちょっと。うまくいったこともあれば失敗したこともあったけれど、昨年(2014年)秋にTrovitがグループ入りしたことで、俄然おもしろい展開になってきたところですね。

    kawadu

    kawadu

    僕は学生の時から海外で働きたい、海外と関わる仕事がしたいという想いがありました。カナダに留学して現地でインターンもしたのですが、その時はご縁がなくて日本に帰ってきました。でも、その後もいつかは…と思っていたので、国際事業部でエンジニアが欲しいという話を聞いて、これはチャンス!と志願しました。最初はアジアがメインだと思っていたけれど、スペインのTrovitのメンバーと関わることになって、この夏からはしばらくスペインに駐在予定です。違う国のエンジニアと連携して開発する中で、日々刺激をうけているし、サイトを成長させつつ、自分ももっともっと成長していきたいです

    shingo

    shingo

    僕は、入社以来ずっとHOME'Sに関わってきました。それももう10年、そろそろ違うこと、新しい何かをやりたいなと思っていたんです。そんな矢先にTrovit Japanの話があり、これだと思って志願しました。
    特に興味があったのは、日本にまだないサービスをゼロから生み出すというところ。まだ小規模だったHOME'Sを今の規模まで育てていく経験はしていたけれど、まったくのゼロからつくるというのは未知の分野です。ましてや海外、それもスペインの会社とですよね。そんな経験って望んでもそうそうできるものじゃないから、ぜひやらせてもらいたいと思いました。

  • Trovit Japanで目指すもの

    shingo

    shingo

    Trovit Japanは、不動産、中古車、求人の3分野でサービスを開始しました。特に、不動産と中古車の分野では、国内にアグリゲーションモデルのサービスがまだないので、このマーケットを確立したいと思っています。僕はカントリーマネージャーとして、スペインと連携しつつ、日本国内のパートナー企業の開拓を進めます。
    すでに日本の求人業界では、リスティング広告、ポータルサイト、アグリゲーションサイトの3つが、オンラインの有料集客手段の柱になっています。不動産と中古車の分野でも、アグリゲーションサイトを他の2つに並ぶような集客手段にしたい。また、すでに先行プレイヤーがいる求人業界では、一日でも早く彼らに追いつき、そして追い越して、ナンバーワンアグリゲーションサイトになることを目指します。

    Shin

    Shin

    アグリゲーションというモデルには大きな可能性があるし、Trovitはその分野で世界的にもトップクラスのサービスです。なので、まずはその強みを活かしつつ、スピーディーにサイトを立ち上げました。一方で、ユーザビリティなど、日本のノウハウを活かして改善できるところはどんどん取り入れて、それを他の国にもフィードバックしていきたいと思っています。

    kawadu

    kawadu

    実際、開発している中では、HOME'Sで培ってきた細かなノウハウが活きることもありました。だから、単純にスペインの技術をベースに日本でビジネスを展開するということだけではなく、お互いの得意なところを持ちよって、ネクストグループとTrovitのグローバルなビジネス展開を加速していきたい。そのための第一歩が「Trovit Japan」です。

  • うれしかったこと&大変だったこと

    kawadu

    kawadu

    やっぱり、一番大きかったのはTrovitがこれまで扱ってきた言語と構造が違うことですね。Trovitが対応してきたのは、アルファベットをベースとした言語が主体です。日本語はこれらとは違うマルチバイト言語といって、システム上の扱いが若干変わるんです。Trovitのメンバーも日本語でサイトを立ち上げるのは今回が初めてだったので、わからないこと、想定外のことがたくさんありました
    また、書き言葉としての違いもあった。そもそも、英語やスペイン語など彼らが使う言語は、単語と単語をスペースで区切るものですよね。でも、日本語にはそういう概念はないから、スペースなしに続く言語をどう扱うかというのも課題としてありました。これについては、日本での知見を活かして協力できました。
    翻訳にしても、うまい仕組みはあっても、実際やってみるとおかしなことがでてくるんです。どうしても直訳っぽくなってしまいますしね。日本語として間違っているわけではないけれど、この画面のここで使うならこれはおかしいとか。そういうことがかなりたくさんあって、ひとつひとつ修正していきました。

    Shin

    Shin

    修正といっても、スペインのメンバーはもちろん日本語が読めません。日本語がわからない相手に、日本語の修正をオーダーするのは想像以上に大変です。そして僕らは、Trovitのバックエンドのことをそれほど深くは知らないから、システム上の具体的な指示はできない。修正のオーダーを出しても、直し方がおかしくて、また依頼しなおして……といったこともよくあって、常にうまく伝わらないもどかしさがありました。
    翻訳がらみではひとつ笑い話があって、ある時に表示される文章がぜんぶ九州弁みたいになってしまったんです。求人広告だと「~するたい」「~に行くたい」「一緒に成長するたい」とか(笑)。Trovit側で言語処理を調整する中で、一気におかしくなってしまって、今となっては笑い話だけど、それを見た瞬間は泣きたくなりましたよ。
    修正するには、日本語の文法を理解した上で、どこがおかしくてなぜそうなってどう直すべきかをエンジニアに分かるように伝えなければならない。「サ行変格活用」など、中高で教わった日本語の文法を思い出す、いいきっかけになりました(笑)。

    kawadu

    kawadu

    言葉の壁はあったけれど、全体的に人がいいというか、協力的な雰囲気だったのはありがたかったです。何かあったら何でも聞いてくれというスタンスで接してくれました。
    2週間ほどスペインに出張して、Trovitのメンバーと一緒に開発していた時は、仕事の合間に多くのエンジニアから雑談も含めて色々なことを教えてもらいました。僕が「日本ではこんな感じでやってるんだよね」と言うと、それは昔試してこうなって、その時のデータがこれだとか、一般的にはこっちが常識だけど、とある国ではそれとはまったく別の事象がおきたとか、そういうレアケースのデータも全部みせてくれました。こういった技術的な雑談ができたのはうれしかったし、とても有意義でしたね。

    shingo

    shingo

    僕は「Trovit Japan」の営業責任者、カントリーマネージャーという立場だったので、最初は若干の抵抗を感じました。というのも、日本、というかネクストでは目標をたててそこに向かって全力で走るわけですが、Trovitでは、まずは最小限のリソースで各国対応のサイトを立ち上げてみて、うまくいきそうだったらそこから収益化を検討するという考え方だったんです。ある種の文化の違いですよね。スペインではリリース前にサイト開発と並行して僕が「Trovit Japan」の売上計画を作りはじめるなんて想像もしていなかった。アグレッシブすぎるという反応がほとんどだったし、中にはカントリーマネージャーなんてまだいらないんじゃないかという声もありました。
    でも、一度その点を握ったら、カントリーマネージャーである僕の存在をきちんと尊重してくれるようになった。そうやって、いろいろな課題をクリアしながらサイトを一緒につくりあげていく過程はたのしいというか、やりがいがありましたね。

  • 次なるチャレンジは?

    shingo

    shingo

    SEO面ではTrovitのもともとの技術もあって手ごたえを感じています。ただ、情報量はまだまだ。アグリゲーションの価値は情報量だと思っているので、まずはすべてのジャンルでパートナー開拓を進めて情報量を拡充することが第一です。
    ユーザーに対しては「Trovitを見ればたくさんの情報が揃っているよね」と思われる状態をつくる。一方でクライアント、パートナーに対しては、他の手段、リスティングなどより安いコストの集客手段を提供していく。そして、積極的に情報掲載しよう、活用しようと思ってもらえる関係性をつくって、足固めをします。
    また、僕には営業での10年間の経験があるので、それを活かしてTrovitの営業部門全体をバックアップしていくことも、自分に与えられた重要なミッションだと思っています。HOME'Sの営業で培ってきたことをTrovitに伝えて、Trovitの収益面での成長を加速していきたいです。

    kawadu

    kawadu

    「Trovit Japan」についてはshingoさんのいうとおり、質の高い情報をできるだけたくさん集めてユーザーやクライアントの支持を得て、サービスを確立させることに当面全力で集中します。
    一方で、スペインと日本との関係ということでいえば、せっかく高い技術力をもっている会社だし、人もすごくフレンドリーなので、将来的には国境を越えてエンジニア同士の交流ができたらいいなと想いがあります。僕はこの夏からスペイン駐在でしばらく向こうでがんばるので、なるべく早くTrovitになじんで、ゆくゆくは日本とスペイン、その他各国の開発メンバーをつなぐ存在になりたいですね。
    あとはスペイン語も。Trovitのメンバーのほとんどは英語もスペイン語も使えて、僕らは英語でコミュニケーションしています。とはいえ、スペインの会社でスペイン人の社員が多いので、ちょっとした打ち合わせとかメモとか、当然スペイン語も多いんです。細かなニュアンスを伝えたい時などは、どうしても母国語が出ますよね。なので、スペイン語も勉強します。

    Shin

    Shin

    僕も夏ごろからスペインに駐在予定なので、スペイン語を勉強しています。スペイン語ができると、仕事だけでなくいろんな世界も広がりそうですし。
    実は、今回の「Trovit Japan」の立ち上げ自体は、お互い手始めに数人がでてきてやった練習試合のような側面があると思っているんです。おかげさまで「Trovit Japan」は動き始めたので、この先はshingoさんに任せるとして、僕はTrovit全体、ネクストグループ全体の知恵を結集して、もっとすごい成長の仕方を実現する、そういうところで貢献したいです。Trovitのグループ入りという経営の大きな決断によって、結果的に非常にエキサイティングな案件に関わらせてもらえることになった。ここからどう面白くするかは僕ら次第だし、ベストを尽くすのみです