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事業概況 海外事業

担当役員メッセージ

LIFULL CONNECTは、世界約60の国や地域で、200を超える情報サイトを展開しており、住まい・車・求人といった情報の提供を通じて、暮らしに関わる人々の重要な決断を支援することを目指しています。
当期には、東南アジア地域でオンラインを活用した不動産取引を行うFazWazと、メキシコの大手不動産ポータルサイトLamudiの2件のM&Aを行い、ネットワークと事業領域をさらに拡大しましたが、国際情勢の影響や、検索行動の変化等により、業績は低調が続いています。
2016年より常勤監査役としてグループに携わっておりましたが、このような中、海外での事業運営の経験をより積極的に活かしてほしいとの要請を受け、2023年12月よりLIFULLの取締役員に就任いたしました。
足元では組織体制の変更や戦略の見直しを行っており、国内との連携を強化し、収益性を回復、向上させながら、さらに魅力的なサービス提供を目指してまいります。

取締役
LIFULL CONNECT CEO
宍戸 潔

代表取締役社長 LIFULL HOME'S事業本部長 伊東 祐司

事業内容

LIFULL CONNECTが展開している不動産・住宅、求人、自動車等のアグリゲーションサイト(Trovit、Mitula、Nestoria等)、ラテンアメリカや東南アジアを中心に展開している不動産ポータルサイト(Lamudi、Properati、Dot Property等)、オンラインを活用した不動産取引のDXエージェント(FazWaz)で構成されています。
各地域に最適な形でプラットフォームやサービスを提供し、LIFULL CONNECTが持つユーザ膨大な事業者やユーザーのネットワークやデータを相互に活用していくことで、事業者とユーザーへの提供価値を向上させ、各地域の不動産市場を発展させていきたいと考えています。

主な事業
-アグリゲーションサイト(Trovit、Mitula、Nestoria、Nuroa):欧州、北米を中心に世界中
-ポータルサイト(PROPERATI、Lamudi等):南米、東南アジア
-DXエージェント(FazWaz):東南アジア

2023年9月期の事業概況

LIFULL CONNECTでは、成長戦略として「Moving to Direct」(ユーザーとクライアントのサービス提供価値を高めながら、より実取引に近い領域の投資を強化する戦略)を進めています。
当期は、この戦略に沿って、ラテンアメリカと東南アジア地域で2件のM&Aを実施しました。
ラテンアメリカ地域では、メキシコの大手不動産ポータル「Lamudi」の運営会社を子会社化し、これまで強化していた営業人員を活用することで顧客の拡大と、ARPA(Average Revenue Per Agent、顧客当たりの単価)の向上の両立を目指します。
東南アジア地域では、オンラインを活用した不動産取引を行うDXエージェント「FazWaz」を子会社化しました。子会社化後も順調に成約件数が増加しており、今後はエージェント増加と業務効率化に取り組むことでさらに成約件数を拡大させ、新しい領域であるDXエージェントによる海外事業の業績拡大を目指します。
一方、様々な国際情勢や世界的な金融引き締め等を背景に主要国の不動産市況が低迷しており、クライアントの倒産や広告出稿量の抑制等により、アグリゲーションサイトにおけるプレミアム広告は計画を大幅に下回って着地しました。経営体制の変更や事業戦略の見直しを行うことで、収益性の回復・拡大に努めています。

海外事業の成長戦略
セグメント収益

売上収益は、主に新規連結により8,668百万円(前期比+20.4%)となりました。前期7月末にファッションのアグリゲーション「FASHIOLA」を運営するKleding B.V.の株式譲渡を実施しており、当該株式譲渡の影響を除いた場合(Kleding B.V.の実績を除いた前連結会計年度の実績と比較した場合)は同+30.3%と増収となりました。セグメント利益は、主に減収と人員の最適化に伴う一時的な人件費増加の影響等により、3百万円(同△99.4%)となりました。

当期のトピックス

Moving to Direct戦略の進捗

LIFULL CONNECTは、株式会社LIFULLが2014年に子会社化したTrovit Search, S.L.U.と、2018年に子会社化したMitula Group Limitedを統合して、2019年1月にスペインに設立されました。
当初は、不動産・求人・中古車・ファッション等のアグリゲーションサイトを主要な事業としていましたが、足元では、各地域の特性に合わせた形で情報を提供しながらも、不動産情報の中でも、より実取引に近いDirect領域に事業ポートフォリオをシフトさせていくことで事業成長を加速していくことを目指したMoving to Direct戦略を進行しています。
前期との売上収益の比率を比較すると、アグリゲーション領域の不調は継続しているものの、ポータルサイトと、新規連結を行ったDXエージェントのFazWazから成るDirect領域は大きく伸長しており、顧客ネットワークも順調に拡大しています。
今後も、足元の状況を注視しながら、Direct領域を拡大していくことで、海外事業の収益性の回復を目指します。