2019.01.04
2019年 年頭のご挨拶
株式会社LIFULL
代表取締役社長 井上高志
新年明けましておめでとうございます。
2018年は、社名変更、本社移転から1年が経ち、「世界一のライフデータベース&ソリューション・カンパニー」実現に向けた挑戦の一年となりました。売上収益は、7期連続で過去最高となり、主力サービスである不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOMEʼS』や当社グループ会社の主要な経営指標は順調に推移しています。これはひとえに、当社を支えてくださっている皆さまのおかげによるものと、心より感謝申し上げます。
さて、不動産業界を取り巻く環境では、既存住宅市場の活性化、情報の透明化、不動産従事者の業務効率化などが引き続き課題に挙げられており、当社としても積極的に支援し続けてまいります。また近年では、賃貸借契約時のオンラインによる重要事項説明の解禁や住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行など、以前より当社が取り組んできた業界の変革が少しずつ形になりつつあります。
一方で、人口減少を背景に、経済の縮小や地方の空洞化、増え続ける空き家等、新たな課題も顕在化しています。当社では、国土交通省・自治体と連携した『LIFULL HOME'S 空き家バンク』による空き家活用の促進、当社グループの持つ資産を柔軟に組み合わせた地域創生ファンドやクラウドファンディングを活用した資金調達、住居以外の用途開発による空き家の有効活用等も計画しており、今後も様々な取組み、提言を継続していきます。
さらに、昨年5月に発表した、スペインに本社のあるMitula Group Limitedの子会社化が同年12月に確定しました。世界中をシームレスに住み替えられる多言語対応したグローバルプラットフォーム構築に向け、2011年から開始した当社の海外展開は、当社海外子会社であるTrovit Search S.L.そして、Mitula Group LimitedがともにLIFULLグループの一員となることで、本年、多国的に展開する不動産アグリゲーションサイトとして、圧倒的世界No.1となります。両社の持つ高い技術力やグローバルで最大級のユーザー数、経験豊富な人材等、双方の経営資源を融合させ、LIFULLグループが掲げる「世界一のライフデータベース&ソリューション・カンパニー」に向けて海外事業を大きく躍進させていきます。そして、現在、国内で提供している情報サービスを、将来的には世界中どこからでも多言語で使えるグローバルプラットフォームへと拡大し、世界中の人々の「LIFEをFULLに」することを目指しています。
このようにLIFULLグループは、サービスやソリューションを通じて、グループの力を最大限に集約し、当社だからこそ可能な社会価値の創出、持続可能な社会づくりに貢献できるよう挑戦を続けてまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。