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お母さんが子育ても仕事も、自分らしく生きられる社会を目指して 鯖江市とLIFULLが、産官民一体で取り組む『わたしの日プロジェクト』を推進!

2019年06月24日

写真:左から( 酒井さん、犬山さん、牧野市長、秋庭代表、髙島社長執行役員)

福井県鯖江市(市長:牧野 百男、以下「鯖江市」)と、株式会社LIFULLは、365日休みのないお母さんたちが、「わたしらしく」生きられるようまち全体で取り組む『わたしの日プロジェクト(以下、本プロジェクト)』を始動します。本プロジェクトの立ち上げにともない、2019年6月23日(日)に鯖江市内にて、共同での記者発表会を開催いたしました。

時代の変化とともに、女性の生き方や「お母さん」という既成概念も崩れつつある現代。平成9年に共働き世帯が専業主婦世帯を上回って以来、その割合は上昇し続けており、女性が社会に求められる活躍の場は広がる一方で、家事・育児と仕事の両立は、家族だけでは解決が難しい大きな課題となっています(※1)。

本プロジェクトは、女性の就業率が全都道府県で第一位(52.6%)の福井県の中でも55.1%と高い水準を誇る鯖江市(※2)とともに、働く女性が子育てと仕事を両立しながらスキルアップできるママの就労支援事業を運営し、鯖江市内にもオフィスを展開するLIFULLのグループ企業 株式会社LIFULL FaM(本社:東京都千代田区、代表取締役:秋庭 麻衣、以下「LIFULL FaM」)が中心となって推進していきます。
本プロジェクトでは、お母さんが「お母さん」という枠にとらわれず、「わたしらしく」生きられるよう、鯖江市、市内の企業、商店などまち全体でそれぞれの立場から、今後「わたしの日」の推奨日とする毎月第二日曜日を中心に、お母さんを応援する取り組みを行っていきます。

そして、今回の記者発表を皮切りに本プロジェクトを推奨しながら、働く女性を支えるまちづくりのかたちとして、鯖江市から日本全国へと発信していくことを目指しています。

※1 男女共同参画白書 平成30年版
※2 平成27年国勢調査 就業状態等基本集計(平成29年4月27日公表)

 

わたしの日プロジェクトの概要
本プロジェクトは、365日休みのないお母さんたちが、「わたしらしく」生きられるように、まち全体でささやかな気遣いや優しさを贈ることを毎月第二日曜日に推奨していくプロジェクトです。

今後、鯖江市とLIFULLでは、よりお母さんたちが生きやすいまちを目指して、市内の企業等の職場環境の改善やお母さんのスキルアップの機会創出等、中期的に『わたしの日プロジェクト』を推進していきます。

 

<具体的な取り組みと今後の展望>
■鯖江市、LIFULL FaM
鯖江市役所が主幹し、LIFULL FaMが実施者をつとめる「ワークライフバランス改善支援」の取り組みを、昨年に続き今年も実施します。女性や若手社員にとって働きやすく、働きがいのある職場づくりを目指したコンサルティングを鯖江市内の中小企業を対象にLIFULL FaMが行います。今後は鯖江市役所とLIFULL FaMが共同で、お母さん向けのキャリアアップ講座、新規事業提案コンテスト等の企画を検討しています。

■鯖江市内の商店、企業
鯖江市内の商店には、「わたしの日」推奨日である毎月第二日曜日を中心に、参画店舗にてお母さん向けの割引サービスを実施します。参画店舗は随時募集しており、今後は商店だけでなく、市内の企業が「わたしの日」を働き方改革の一環として取り入れられるような仕組み化を推奨していくことを検討しています。

 

わたしの日プロジェクト記者発表会
主催の鯖江市長 牧野 百男とLIFULL FaM代表 秋庭 麻衣による『わたしの日プロジェクト』の正式発表の後、ゲストを招いたトークセッションを実施しました。前半は鯖江市出身で株式会社Francfranc代表取締役 社長執行役員 髙島 郁夫氏、後半はエッセイストとして活躍されている犬山 紙子氏と鯖江市のお母さん代表として酒井 友季子さんをお招きし、それぞれの視点から、お母さんが活躍しやすい社会づくりや『わたしの日プロジェクト』について意見を交わしました。

 

わたしの日プロジェクト 記者発表会登壇者のコメント
まち全体でお母さんたちへの気遣いを広げていくプロジェクトを鯖江市から世界に発信したい
鯖江市は、女性の就業率や共働き率が国内でもトップレベル。そんな女性に支えられてきた鯖江市だからこそ、この時代に合わせた「女性を支えられるまちづくり」に取り組みたいと考えています。今年も、昨年に引き続きNYの国連本部にてビデオメッセージという形で参加し、女性活躍を中心としたSDGsの取組や「インポスター症候群」に取り組み始めた報告をしました。また、「鯖江市から世界へ」女性活躍社会の実現に向けたムーブメントを起こしたいと考え、国際女性会議の開催や国連女性資料館の設置についても協力要請をしました。鯖江市のまち全体で、十分すぎるほど頑張ってくれているお母さんたちへの「優しさ」を広げていくプロジェクトとして、『わたしの日プロジェクト』を鯖江から発信し、女性活躍社会実現に向けた「ロールモデル構築」の大きな弾みにしていきたいと考えています。(鯖江市長 牧野 百男)


お母さんたちが、新しいことに踏み出せるような環境を作っていきたい
女性が会社の中核を担うためには、「女性の働く意欲・企業の考え方・家庭や地域の考え方が重要」だと考えています。鯖江市のなかには、女性が働きやすいビジョンを掲げている企業や職員の職場環境をより良くしたいと考えている会社がたくさんあります。また、働きたい意志を持っている女性もとても多いです。そうした企業と女性の意志を繋げられるような活動にも取り組んでいきたいと考えています。LIFULLでは、この「わたしの日」の活動を、鯖江市発のプロジェクトとして、お母さんを支えるムードとともに広めていきたいと考えています。(LIFULL FaM 代表 秋庭 麻衣)

 

 

働く女性の視点に立って、その環境を見つめ直してあげることがとても大事
株式会社Francfrancも女性の就業率が80%を超えるほど多くの女性社員によって支えられている会社です。女性が働きやすい職場環境をつくるためには、女性の視点に立ってその環境を見つめ直すことがとても大切です。また、企業が女性の働きやすい制度を作るだけでなく、働く女性自身も、例えばメガネ作りでは、ただ「メガネを作っている」ではなく「ファッションシーンを支えている」という気持ちを持つ。つまり自分の仕事が社会にどう繋がっているのか、役立っているのかの位置づけを考えることも大切だと感じています。鯖江市出身としても、引き続き『わたしの日プロジェクト』を応援させていただきたいと思います。(ゲスト① 株式会社Francfranc 代表取締役 社長執行役員 髙島 郁夫氏)

 

令和は「寄り添いの時代」。お母さんたちに寄り添う社会で女性に活躍していってほしい。
お母さんたちの現在の問題は、「孤独」です。「お母さん」という「性別で押し付けられる役割」や、苦労したことを下の世代に押し付ける「負の連鎖」がまだ世の中に強く残っていると思います。また、産休や育休に対しての「理解の重要さ」や、男性の育休取得率が極めて低いことからもわかるように、女性が育児も仕事も兼任しなければならない現状の「制度」も変えていく必要があるのではないでしょうか。お母さんたちが「孤独」になってしまうような相談しにくい現状の環境は深刻な問題だと思います。『わたしの日プロジェクト』はそのような現状の解決策になるのではないかなと考えています。私は、令和は「寄り添いの時代」だと思うので、お母さんに寄り添う本プロジェクトを通して、「わたし」は「お母さん」ではなく「わたし」でいいんだと思う余裕をつくり、その先の女性のさらなる活躍につながってくれればいいなと思います。(ゲスト② エッセイスト 犬山 紙子氏)


「わたしらしく」を実現できる場所「鯖江市」でこれからも暮らし続けたい
女性は、結婚したら「夫のため」に、出産したら「子どものため」になってしまい、「わたしのため」の時間をついつい忘れてしまいがちです。そこでいかに自分がやりたいことを見つけて、それを実現させていくかが重要だと思っています。私は横浜出身なのですが、横浜に住んでいて出来ないことが、鯖江市では実現可能だなと実感しています。私が主催しているハンドメイドイベントでは、家族みんなで楽しく参加でき、それは鯖江市ならではだと思っています。今回のプロジェクトのように、鯖江市ではお母さんの気持ちにまっすぐ向き合ってくれる人がたくさんいるので、これからもお母さんを応援し続けるまちであってほしいなと思っています。(ゲスト③ 鯖江市のお母さん代表 酒井 友季子さん)

 

 

■鯖江市
所在地:               福井県鯖江市西山町13番1号
                   鯖江市長 牧野 百男
ウェブサイト:  https://www.city.sabae.fukui.jp/

<協力団体>
■鯖江商工会議所
所在地:    鯖江市本町3丁目2-12
代表者:    会頭 黒田 一郎