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2020.09.08

LIFULL リサーチ

”脱・都心”となった「1都3県」の結果を受け、さらに郊外に範囲を拡大!『LIFULL HOME'S コロナ禍での借りて住みたい街ランキング』1都9県拡大版

株式会社LIFULLは、新型コロナウイルス感染症の中期的な「住みたい街ランキング」への影響を明らかにするべく「LIFULL HOME'S」に掲載された物件のうち、実際の問合せ数から算出した『LIFULL HOME'S コロナ禍での借りて住みたい街ランキング』(※)を緊急発表しました。

さらに今回、賃貸ユーザーの「郊外化志向」が1都3県の範囲にとどまらず、より都心から離れたエリアにも拡散している可能性を鑑み、首都圏とその周辺に位置する6県(茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、静岡県)に範囲を広げ、1都9県を対象としたランキングも発表します。
※例年調査とランキングの比較が可能な首都圏(1都3県)版はこちらをご参照ください。

https://www.homes.co.jp/cont/data/corona_s_ranking_expansion/

「コロナ禍での借りて住みたい街ランキング」1都9県拡大版
1位「水戸」&3位「宇都宮」コロナ禍で住みたい街は首都圏以外にも拡散

1都9県を対象とした調査で借りて住みたい街ランキング1位となったのは、茨城県水戸市の中心エリア「水戸」でした。次いで首都圏版(1都3県)で1位だった「本厚木」が2位、3位には栃木県の県庁所在地である「宇都宮」がランクインしました。

北関東の各エリアは駅間が広い場合があり、駅からバスに乗り継いで到着する物件なども含むケースがあることから物件数自体が多めであるという見方もできます。しかし、それにも増して、都心・近郊から転居したいという意向や、そのまま「水戸」および「宇都宮」にとどまって(新型コロナ感染が終息するまで)生活を続けようという意向が反映された結果とみることができます。また「水戸」はJR常磐線、「宇都宮」も東北新幹線、JR東北本線、湘南新宿ラインなどで都心・近郊にアクセス可能であり、駅勢圏が広く生活利便施設も駅周辺に数多くあることから、首都圏(1都3県)以外という選択肢では積極的に選ばれている可能性が高いと考えられます。

他にもランキング上位には、6位に「つくば」、7位に「浜松」がランクインするなど、15位までに首都圏(1都3県)以外の街が4つ登場しており、「水戸」「宇都宮」同様、都心・近郊にダイレクトアクセスが可能で、駅勢圏が広く生活しやすい街が具体的にイメージされていることが考えられます。

なお、例年調査とランキングの比較が可能な首都圏(1都3県)版はこちらをご参照ください。

「コロナ禍での問合せ増加率ランキング」1都9県拡大版
つくばエクスプレス沿線のニーズ急増。問合せ増加率1位「みらい平」161%

前年同時期と比較した「LIFULL HOME'S コロナ禍での問合せ数増加率ランキング」1都9県拡大版も併せて算出しました。

2019年の同時期と比較し、2020年に問合せ数の増加率が最も大きかったのはつくばエクスプレスの「みらい平」(対前年同期比161.0%)で、問合せ数が約1.6倍に急増しています。増加率2位もつくばエクスプレス「みどりの」(同148.5%)で、首都圏(1都3県)版1位の「八街」(同146.2%)は1都9県拡大版では3位となりました。

つくばエクスプレス沿線は1位と2位を獲得していますが、他にも11位「研究学園」(同126.9%)、15位「つくば」(同122.5%)がランキングに登場しています。つくばエクスプレス沿線は新興住宅地で賃料水準も落ち着いており、それでいて都心からアクセスが良いところが注目されているようです。また、茨城県内の街が15エリア中5エリアに登場しています。上野、秋葉原、東京、新橋、品川など都心・近郊へのアクセスの良さと、都心から一定の距離があるコロナ禍での安心感およびテレワークが定着したら都心・近郊からある程度離れていても居住可能という条件が整っており、支持されていることがうかがえます。なお、栃木県内では6位の「西那須野」(同135.2%)の1エリアのみ、群馬県はランキング上位には登場していないことから、首都圏の借りて住みたいニーズの受け皿として北関東では茨城県の人気が目立つ形となりました。

15エリア中茨城県で5エリア、静岡県1エリア、栃木県1エリアで問合せが急増し、上位の約半数を首都圏(1都3県)以外のエリアが占めていることから、コロナによる「郊外化志向」は1都3県を越えた周辺エリアにも拡散していることが明らかです。

首都圏(1都3県)版はこちらをご参照ください。

「コロナ禍での問合せ減少率ランキング」1都9県拡大版
1位は「秋葉原」前年同時期比5割強減、上位15位のうち都内が14エリア占める

問合せ数が大きく減少した街は都心・近郊にほぼ集中していることから、「問合せ数の減少率」ランキングは首都圏(1都3県)を対象とした調査とまったく同じ順位の結果が得られています。
首都圏(1都3県)版はこちらをご参照ください。

■調査概要
対象期間:2020年4月1日 ~ 2020年8月18日
対象者   :LIFULL HOME'S ユーザー(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県、長野県を対象とした)
集計方法:
・コロナ禍での借りて住みたい街ランキング
LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
・問合せ増加率ランキング
LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件のうち、前年比で問合せ数の増加率が高かった駅名をそれぞれ集計
・問合せ減少率ランキング
LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件のうち、前年比で問合せ数の減少率が高かった駅名をそれぞれ集計
増加率・減少率ランキングは問合せ数上位500駅を対象
分析:LIFULL HOME'S総研

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