2022.08.30
物件価格の高騰が続く中、中古マンションを買った方が安い駅とは?「賃貸 vs 中古マンション 借りるより買った方が安い駅ランキング2022 ~1都3県ファミリー編~」を LIFULL HOME'S PRESSが発表 <1位の千葉みなと駅は”理論物件価格”の半額以下で中古マンションが買える?>
事業を通して社会課題解決に取り組む、株式会社LIFULL(ライフル)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井上高志、東証プライム:2120、以下「LIFULL」)が運営する“住まいの本当と今”を伝える情報サイト「LIFULL HOME'S PRESS(ライフルホームズプレス)」は、2022年8月30日(火)、「賃貸 vs 中古マンション 借りるより買った方が安い駅ランキング2022 ~1都3県ファミリー編~」を発表しました。
記事URL(11位以下、詳細も記載):https://www.homes.co.jp/cont/press/report/report_00249/
■ 東京都の中古マンション価格、3年で16.99%上昇。物件価格の高騰が続く中、相対的に安い駅とは?
近年、首都圏の住宅価格は高騰し続けています。首都圏の中古マンション成約価格は2012年10~12月期から39期連続で前年同期を上回っており(※1)、「LIFULL HOME'S住まいインデックス」のデータによれば、東京都の標準的な中古マンションの価格は直近3年間で16.99%上昇しています(※2)。建設業界の人件費や資材価格も上昇が続き、住宅価格がすぐに大幅に下落する見通しは立てづらい状況といえるでしょう。そのような中、結婚や出産などを機にマイホーム購入を検討し始めても、「予算が厳しい」「資金計画が立てづらい」「いつ買うべきか判断に迷ってしまう」など、購入に壁を感じる人は少なくないかもしれません。
今回LIFULL HOME'S PRESSが発表した「賃貸 vs 中古マンション 借りるより買った方が安い駅ランキング2022」は、そうしたユーザーに向け、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の独自データをもとに、1都3県にある対象駅ごとのファミリー物件の家賃、中古マンション価格の関係性から算出した理論物件価格(「これくらいの家賃であれば、これくらいの中古マンション価格が妥当である」という推計値)より、実際の物件価格が安い駅を調査したものです。
1都3県の中でも家賃が比較的高い駅、つまり「相応の交通利便性」「整った住環境」などが期待できる駅はたくさんありますが、その中でも「相対的に中古マンションを安く買える駅」が分かるランキングとなっています。
■「借りるより買った方がお得な駅ランキング2022」1位は千葉みなと駅、2位は新江古田駅。トップ10には、“谷根千”の千駄木駅や世田谷区の成城学園前駅も
△ 賃貸vs中古マンション 借りるより買った方が安い駅ランキング 1~10位
1位は千葉みなと駅(JR京葉線・千葉都市モノレール)、2位は新江古田駅(都営地下鉄大江戸線)、3位は東伏見駅(西武鉄道新宿線)がランクイン。東京駅や新宿駅など主要なターミナル駅から乗り換えなし、かつ1時間以内でアクセスできる駅が上位を占める結果となりました。千葉みなと駅は今回の対象駅の中で、実際の家賃中央値から算出した理論物件価格と、実際の中古マンション価格中央値との差額が最も大きかったことを示しています(千葉みなと駅の家賃中央値12万8,000円から算出した理論中古マンション価格4,132万円に対し、実際の中古マンション価格中央値は1,999万円。その差は2,133万円)。
<参考:LIFULL HOME'Sに掲載している中古マンション>
千葉みなと駅:https://www.homes.co.jp/mansion/chuko/chiba/chibaminato_01990-st/list/
新江古田駅:https://www.homes.co.jp/mansion/chuko/tokyo/shinegota_09077-st/list/
東伏見駅:https://www.homes.co.jp/mansion/chuko/tokyo/higashifushimi_04835-st/list/
■ 上位は比較的築古中古マンションの多い駅が続く。リノベーションの活用で住居費を抑えて街の利便性を享受
上位2駅は、比較的新しい街がランクインしました。1位の千葉みなと駅の開業は1987年であるものの、千葉都市モノレールの開業は1995年、2位の新江古田駅は1997年に都営12号線(現在の都営大江戸線)の延伸で開業し、いずれの駅も需要の高まりに合わせ賃貸物件が増えました。このような経緯から築浅の賃貸物件数と比べ築年数の経っている中古マンションが多く、割安感が表れた結果であると考えられます。3位の東伏見駅、4位の千駄木駅も築年数の経っている中古マンションが多いエリアです。
今回上位にランクインした駅で中古マンションを購入する際は、「リノベーション」がキーワードになりそうです。フルリノベーション済み物件の購入や築古物件を自分たち好みにリノベーションを施すなど、駅の利便性は享受しながら住居費を抑えて暮らすことができる選択肢を選びやすい駅といえるでしょう。
△ ランキングマップ(1~10位:赤、11~20位:オレンジ、21~30位:黄色)
また、ランキングマップから見て取れる通り、上位30位のうち過半数の16駅を東京都の駅が占めました。次いで10駅を千葉県の駅が占めた一方、神奈川県は大口駅など3駅、埼玉県は七里駅のみにとどまりました。
■ 総評:LIFULL HOME'S PRESS編集長 八久保誠子より
首都圏1都3県の住宅市場価格は、新築のみならず中古を含めて高止まりとなっています。住宅ローン金利は低く抑えられているものの、なかなか給与も上がらず、物価の上昇も懸念される昨今、住宅購入に慎重になる人も多いでしょう。
そこでLIFULL HOME’S PRESSでは、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」の独自データをもとに、首都圏1都3県の「賃貸 vs 中古マンション 借りるより買った方が安い駅」を調査し、ランキング形式で公表しました。本ランキングが、相対的に借りるか買うかの検討やお探しの条件での物件検索のひとつの指標となれば幸いです。
■ ランキング調査概要
・対象駅:1都3県581駅。※LIFULL HOME'S年間掲載物件数 賃貸200件・売買50件を超える駅が対象。家賃中央値20万円・中古マンション価格中央値6,000万円を超えた駅は除外。
・対象物件:築40年以内、駅徒歩15分以内、2DK以上の間取りの賃貸マンション・アパートならびに中古マンション
・対象期間:2021年4月~2022年3月の12ヶ月間
・分析:株式会社LIFULL LIFULL HOME'S事業本部 リサーチグループ
■ LIFULL HOME'S PRESSについて(URL:https://www.homes.co.jp/cont/press/)
衣食住は人にとってかけがえのないもの。その中でも住まい選びは人生の大きな選択のひとつです。一人ひとりが楽しみながら、自信を持って住まい選びができるように。LIFULL HOME'S PRESSは、住まいを取り巻く「本当」と「今」の情報を通じて、人と住まいの豊かで幸せな関係を目指していきます。
■ LIFULL HOME'S について(URL:https://www.homes.co.jp/)
LIFULL HOME'Sは、「したい暮らしに、出会おう。」をコンセプトに掲げ、簡単で便利な住まい探しをお手伝いする不動産・住宅情報の総合サービスです。物件の探しやすさや住まいに関する情報の見つけやすさ、検討がしやすくなるように、様々な機能や情報を拡充していきます。今後も、ユーザーに寄り添いながら、ともに理想の住まい探しを実現します。
ファミリー向け中古マンションはこちら:https://www.homes.co.jp/mansion/chuko/list/
■ 株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:https://lifull.com/)
LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。
2022年3月に設立25周年を迎え、現在はグループとして世界63ヶ国でサービスを提供しており、主要サービスである不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」をはじめ、空き家の再生を軸とした「LIFULL 地方創生」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」など、この世界の一人ひとりの暮らし・人生が安心と喜びで満たされる社会の実現を目指し、さまざまな領域に事業拡大しています。
<参考>
(※1)公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)首都圏不動産流通市場の動向(2022年04~06月)より
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_202204-06.pdf
(※2)「LIFULL HOME`S 住まいインデックス」東京都の中古マンションより
https://lifullhomes-index.jp/info/areas/tokyo-pref/sale/mansion/chuko/