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2025.01.29

LIFULL ArchiTech サービス・商品

LIFULL ArchiTech、名古屋市立瑞穂ケ丘中学校にて「インスタントハウス」を活用した探究学習プログラムを実施

インスタントハウスの施工を通じて課題への解決手段を学ぶ

事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL ArchiTech(以下、LIFULL ArchiTech)は、2025年1月14日に名古屋市立瑞穂ケ丘中学校において、名古屋工業大学大学院教授である北川啓介氏(LIFULL ArchiTech共同代表)による「インスタントハウス」を活用した探究学習プログラムを実施しました。

能登半島地震で活躍した技術を通じて、未来の防災を考える

インスタントハウスは、2024年の能登半島地震の際に被災地で実際に活用され、その迅速な設置と高い居住性で被災者を支援しました。本プログラムでは、この実績ある技術を教材に用い、防災・減災をテーマにした学びを生徒たちに提供しました。

プログラムでは、インスタントハウスの発明者である北川啓介教授が特別講義を実施しました。講義では、能登半島地震の現場でインスタントハウスがどのように活用され、被災者の支えとなったのか、その設計思想や社会的意義について解説しました。

参加した学生はインスタントハウスの組み立てが短時間で完了する様子やインスタントハウスの中での生活を実際に体験し、災害時の迅速な対応の重要性を実感しつつ、技術への新しい視点を得る機会となりました。

学内設置の意義と地域連携

敷地内に設置されたインスタントハウスは、生徒たちが日常的に目にし、触れることで防災意識を自然に高めることが期待されます。インスタントハウスの実物に触れることで、災害時における迅速な住まいの提供の意義を実感するとともに、自分たちの暮らしと防災を結びつけて考える機会が生まれます。

また、中学校が地域避難所として機能する際には、このインスタントハウスが迅速な避難者支援に役立つことを想定しており、インスタントハウスが教育と地域防災の連携を深める場を提供することが今後期待されます。

名古屋市立瑞穂ケ丘中学校が取り組む探究学習

探究学習とは、実社会や実生活の中から問いを見いだし、学生が自ら課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現することができるようにすること、また、探究的な学習に主体的・協働的に取り組むとともに互いのよさを生かしながら、積極的に社会に参画しようとする態度を養う学習形態を指します。

名古屋市立瑞穂ケ丘中学校では産学連携特別プロジェクトとして、社会で様々な課題を解決している企業や団体から体験活動やワークを通じて、将来の選択肢や可能性を広げることを狙いとした探究学習の取り組みを実施しています。

教育現場とインスタントハウス

能登半島地震では、インスタントハウスが迅速な住まいの提供に大きな役割を果たしました。

この実績をこれからの社会を担う世代に伝えることで、防災意識の向上だけでなく、自身がなすべきことは何かを自ら考え、学び、新しい価値を生み出す可能性を育てたいと考えています。

LIFULL ArchiTechは今後も、インスタントハウスの普及と教育現場での活用を通じ、災害時の住環境改善や社会課題解決に取り組んでまいります。

インスタントハウスについて(URL:https://instantproducts.lifull.net/house/

インスタントハウスは、2011年3月東日本大震災での被災地支援をきっかけに名古屋工業大学大学院の北川啓介教授の研究をもとに、LIFULLと名古屋工業大学大学院による産学連携協定にて開発した新しい構築物です。

土地に定着していないため非建築物扱いとなり、建築物のような制約がなく、さまざまな土地に設置できます。テントシートを空気で膨らませ、内側から断熱材に使用されている硬質発砲ウレタンを吹き付け施工します。

シンプルな工法で1棟あたり3~4時間で建設可能なだけでなく、断熱性や耐久性に優れ、さらに耐震性や耐風性をあわせ持つことから、ワークスペースや宿泊スペース、避難所の医療救護室やコミュニティの休憩所、断熱を要する備蓄倉庫などにも活用できます。

※ 行政判断によって見解が異なる場合もあります。

株式会社LIFULL ArchiTechについて(URL:https://lifull.com/company/group/lifull-architech/ ) 

名古屋工業大学大学院工学研究科の北川啓介教授の研究を用いて主に①インバウンド増加に伴う宿泊施設不 足、②空き家の利活用、③災害時の住宅供給の課題を解決できるソリューションを開発し、それらに貢献する事業を展開しています。 「ArchiTech」とは「Architecture」+「Technology 」の造語であり、建築技術によって世界を革進していくことをミッションとし、革進していくための技術を開発します。

株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:https://lifull.com/

LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。現在はグループとして不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」、空き家の再生を軸とした「LIFULL 地方創生」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」など、この世界の一人ひとりの暮らし・人生が安心と喜びで満たされる社会の実現を目指し、さまざまな領域に事業拡大しています。

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