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2026.06.25

健美家 リサーチ

【投資計画の誤算と新規参入者への助言年収別調査】年収500万円未満の層は「修繕費の予算オーバー」、年収3,000万円以上の層は「融資条件の悪化」が誤算。年収帯による投資リスクの“二極化”が鮮明に

不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家」が公開

事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社であり、不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(以下、健美家)」および「LIFULL HOME'S 不動産投資」を運営する健美家株式会社(代表取締役社長:成瀬 亮輔)は、健美家の会員である不動産投資経験者470名を対象に、「不動産投資における当初の事業計画との乖離や、今から新規参入する投資家へのアドバイス等の投資戦略に関するアンケート調査」を実施しました。

本調査では、投資家の「年収帯」による直面する課題や投資スタイルの違いに着目し、集計・分析を行いました。その結果、手元資金や融資条件の差異を反映するように、年収帯によって直面している誤算や選択する投資スタイルが鮮明に異なる実態や、特定の年収帯において新規参入者へ向けた特定のアドバイスが突出して高くなるなど、各年収帯の運用実態を反映した傾向が浮き彫りとなりました。

トピックス

  • 直近1年の運営における事業計画との乖離

    年収帯で直面する課題が鮮明に。年収500万円未満の層は「修繕費の予算オーバー(25.0%)」、年収3,000万円以上の層は「融資条件の悪化(金利上昇等)により収支が回らなくなった(19.8%)」が上位。

  • 今始めるとして選ぶ投資スタイル

    年収500万〜3,000万円未満では「「都心周辺の準好立地や地方主要都市の主要駅など利回りと需要のバランス型(最大50.7%)」が圧倒的王道。一方、年収500万円未満の層では「地方・郊外の築古物件(32.0%)」や「築古物件のリノベーション(24.0%)」への集中が際立ち、年収3,000万円以上の層は「土地から新築(16.0%)」が突出するなど、年収帯による投資スタイルの違いが鮮明に。

  • 新規参入者へのアドバイス

    「収支計画」が多くの層で選択率が高い(最大38.6%)となる一方、年収500万円未満の層では10.5%と極端に低い水準に。また、年収1,500万〜3,000万円未満の層では「区分ワンルーム関連(27.3%)」のアドバイスの高さが際立つなど、年収帯による明確な差異が判明。

当初の事業計画との乖離、年収500万円未満の層は「修繕費の予算オーバー」、年収3,000万円以上の層は「融資条件の悪化」が誤算に

運用開始前のシミュレーション(事業計画)と実際の運用状況との乖離・誤算について年収別に集計したところ、直面している課題が年収帯によって明確に分かれる結果となりました。

「融資条件の悪化(金利上昇等)により、収支が回らなくなった」という項目においては、年収帯が上がるにつれて選択する割合が上昇する傾向が見られ、年収3,000万円以上の層で最も高い19.8%を記録しています。これに対し、年収700万円未満の各層では10.5%〜10.7%にとどまっており、年収帯が高い層ほど金利上昇の影響を誤算として挙げる割合が高くなっています。

一方で、コスト面における誤算の傾向は対照的です。「資材・人件費高騰による修繕費の予算オーバー」「想定外の修繕箇所(雨漏り、シロアリ、水回り等)が発覚した」という項目では、年収500万円未満の層がそれぞれ25.0%、23.2%と最も高くなっており、特に後者では、年収3,000万円以上の層では9.3%にとどまりました。

また、「火災保険料の値上げや共用部光熱費の高騰」については、年収700万〜1,000万円未満の層(22.2%)を中心に、500万〜1,000万円未満の層で選択率の高さが目立っています。

今ゼロから始める場合の投資スタイル、年収帯による「スタイルの二極化」が鮮明に

今、ゼロから不動産投資を始めるとして選択する投資スタイルを年収別に見ると、資金力や融資条件のグラデーションをそのまま反映したかのような、極めて明確な違いが浮かび上がりました。

まず、「都心周辺の準好立地や地方主要都市の主要駅など、都心ほどの価格高騰を避けつつ、『そこそこの利回り』と『賃貸需要の安定』を狙うバランス型」は、年収700万〜1,000万円未満の層で半数を超える50.7%を記録したほか、500万〜700万円未満(44.3%)、1,000~1,500万円未満(37.7%)、1,500万〜3,000万円未満(43.5%)と、年収500万〜3,000万円未満の幅広い中間層において圧倒的なボリュームゾーン(王道の選択肢)となっています。しかし、年収500万円未満の層(20.0%)と年収3,000万円以上の層(24.0%)では一転して2割程度に急落します。

この「バランス型」を選ばない両極の層は、それぞれ全く異なるスタイルへ舵を切っています。

年収500万円未満の層においては、築古物件を活用する投資スタイルへの高い関心が目立ちます。「地方・郊外の築古物件などを積極的に狙い、高い利回りとキャッシュフローを追求する」が32.0%、「築古物件を安く仕入れ、リノベーション等で付加価値を高めて売却による売却益を狙う」が24.0%を記録しており、いずれも全年収帯の中で突出して高い数値を記録しました。初期投資を抑えつつ利回りを追求する姿勢が鮮明です。

一方で、年収3,000万円以上の層は、他の年収帯とは一線を画す動きを見せています。他の年収帯では1.4%〜8.7%と極めて低い水準にとどまっている「土地から新築を建てることで、有利な融資条件によるキャッシュフローの確保や出口戦略の描きやすさを狙う」というスタイルは、年収3,000万円以上の層では16.0%に達しており、全年収の中で突出して選ばれている実態が浮き彫りとなりました。

新規参入者のアドバイス、多くの層で「収支計画・資金管理関連」への指摘が高い一方、年収帯によるアドバイスの偏りも明確に

これから不動産投資を始める新規参入者へのアドバイス(これだけは絶対に避けるべきこと)について年収別に集計したところ、多くの層で共通する重要課題と、特定の年収帯にのみ現れるアドバイスの偏りが浮き彫りになりました。

まず、全体として「収支計画・資金管理関連」や「勉強・事前調査関連」が多くの年収帯で上位を占めており、先輩大家の共通認識となっています。中でも「収支計画・資金管理関連」は、年収1,500万〜3,000万円未満の層で最高値の38.6%を記録しているのを筆頭に、年収500万円以上のすべての年収帯において23.3%〜30.3%と高い割合を占める共通の課題となっています。しかしその一方で、年収500万円未満の層においては10.5%と極端に低い水準にとどまるという、対照的な動きが見られました。

また、「区分ワンルーム関連」のアドバイスにおいては、年収1,500万〜3,000万円未満(27.3%)にピンポイントな傾向が見られました。年収1,500万円未満の各層における選択率が6.7%〜15.8%にとどまっているほか、同じく高い年収区分である年収3,000万円以上の層においても15.2%にとどまっており、該当層におけるの指摘率の高さが際立つ結果となりました。

なお、「物件・出口戦略関連」に着目すると、年収700万〜1,000万円未満(31.3%)や1,000万〜1,500万円未満(27.9%)といったアッパーミドル層において、他層(12.1%〜20.5%)よりも指摘する割合が高くなる傾向も見られました。

広報室コメント

今回の調査結果からは、金利や物価の高騰といったマクロ経済環境の変化が、投資家の「年収帯(属性)」によって全く異なる形で影響を与えている実態が浮き彫りとなりました。

手元資金や融資のレバレッジにゆとりがあると考えられる年収3,000万円以上の層において「金利上昇」が最大の誤算となっている背景には、融資総額(借入規模)の大きさが影響していると推察されます。一方で、年収500万円未満の層で「資材・人件費高騰による修繕費の予算オーバー」「想定外の修繕箇所が発覚した」のような「想定外の修繕コスト」の割合が高いことは、本調査の【今ゼロから始めるとして選ぶ投資スタイル】において「築古物件の活用」が上位を占めているという、本層の運用実態(物件特性)とも深く関連している動きと言えます。

また、【新規参入者へのアドバイス】として、年収1,500万〜3,000万円未満の層において、「収支計画」や「区分ワンルーム」への指摘が突出して高かった点も非常に示唆に富んでいます。この年収帯の職業内訳で見ると会社員と会社役員のボリュームが約7割と多く、融資の審査が通りやすく、不動産業者からの提案も増えるボリュームゾーンと考えられます。新規参入がしやすい属性であるからこそ、そのプロセスを経験してきた不動産投資経験者の視点から、「収支計画・資金管理関連」に関してのアドバイスなど、実体験に基づくリアルな教訓が、高い数値となって現れたのではないでしょうか。

不動産投資を取り巻く環境が転換期を迎える今、自身の年収や属性に応じたリスク特性を正しく理解し、より現実的な事業計画を組み立てることの重要性を示唆する結果となりました。

調査要綱

調査期間:2026年4月17日(金)〜5月1日(金)

調査方法:インターネット上でのアンケート回答

調査対象:健美家( けんびや)登録会員

有効回答数:470名 

※調査データを引用する際は「不動産投資と収益物件の情報サイト 健美家(けんびや)」と明記をお願いします
※グラフは小数点第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります


健美家株式会社について

健美家株式会社は、収益物件の紹介、著名な不動産投資家によるコラム、不動産投資ニュース、セミナー情報等、「不動産投資に関わる人に価値ある情報を提供し、正しい判断ができるプラットフォーム」を提供している不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」および「LIFULL HOME'S 不動産投資」を運営しています。なお、「健美家」は2026年2月には、掲載物件数No.1(※1)を獲得いたしました。

※1. 不動産投資専門のポータルサイトにおいて、Webで閲覧可能な(非公開物件除く)全国掲載投資物件数No.1(2026年2月5日時点 (株)東京商工リサーチ調べ)

健美家 https://www.kenbiya.com/
LIFULL HOME'S 不動産投資 https://toushi.homes.co.jp/

【会社概要】

会社名:健美家株式会社
所在地:東京都千代田区麹町1-4-4
代表取締役社長:成瀬 亮輔
設立:2004年 4月

株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:https://lifull.com/

LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。現在はグループとして、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」、不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」などの事業展開を行っています。

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