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2026.09.16

LIFULL senior リサーチ

LIFULL 介護が老老介護リスクが高い「夫婦二人暮らし」の老人ホーム探しを調査

本人やその配偶者主導の施設探しが6割を超える。

80歳未満での問い合わせが4割で、元気なうちに自分たちで探す傾向に

事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(代表取締役:福澤 秀一)が運営する業界最大級の老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」は、自社に寄せられた問い合わせのうち入居対象者が「夫婦二人暮らし」の方の老人ホーム探しの行動について調査を実施しました。

 

厚生労働省の「2025年国民生活基礎調査」によると、介護者と被介護者がともに65歳以上の「老老介護」の割合は61.9%、ともに75歳以上の「超老老介護」は37.1%に達しています。老老介護はもはや珍しいものではなくなりつつありますが、特に75歳以上の後期高齢者同士で一方の介護を担う「超老老介護」は、健康面や経済面で生活を維持するリスクが大きく、社会的な課題となっています。

今回、LIFULL 介護では、「夫婦二人暮らし」を老老介護リスクが高い状態と位置付け、お問い合わせデータから入居対象者の現在の生活状況が「夫婦二人暮らし」のデータを抽出。ご夫婦で生活される方々がインターネットを活用してどのように老人ホームを探しているか、子世代と同居している方の問い合わせと比較してみました。

そこには、老老介護のリスクが社会的に浸透したためか、「夫婦二人暮らし」の方が介護の必要度が高くなる前に安心できる住まいを探そうとする傾向が見られました。しかし、ご夫婦で老人ホームを探す場合に注意しておきたいことも。LIFULL 介護編集長小菅による、ご夫婦で老人ホーム探しをする場合のポイントについても解説します。

リリースサマリー

【「夫婦二人暮らし」の問い合わせ推移】

・「夫婦二人暮らし」の方の老人ホーム問い合わせ割合は年々増加傾向

【夫婦二人暮らし世帯と子と同居している世帯の比較】

・夫婦二人暮らし世帯の6割は本人やその配偶者など「自分たち」で老人ホームを探す。一方で子と同居する世帯のおよそ6割は子供が主導

・夫婦二人暮らしの入居対象者のうち、介護のいらない「自立」状態での問い合わせが46.6%で子世帯と同居する人の2倍以上

・夫婦二人暮らしの場合、80歳未満で探している人が4割を占め、子世帯と同居する人の2倍に

【ご夫婦での老人ホーム選びのポイント・オススメ施設紹介】
・老老介護リスクを避ける、お元気なうちに夫婦で老人ホームへ入居する選択。

LIFULL 介護 小菅編集長監修の施設選びで注意すべき点は?

・ご夫婦で入居できる老人ホーム3選

【「夫婦二人暮らし」の問い合わせ推移】

「夫婦二人暮らし」の方の老人ホーム問い合わせ割合は年々増加傾向

LIFULL 介護への問い合わせデータのうち、入居対象者の現在の状況が「夫婦二人暮らし」である割合の推移を調査しました。結果、2024年は17.6%、2025年は18.0%、2026年は18.9%と、毎年少しずつ増加しており全体の約2割を占めていることがわかりました。

【夫婦二人暮らし世帯と子と同居している世帯の比較】

夫婦二人暮らし世帯の6割は本人やその配偶者など「自分たち」で老人ホームを探す。一方で子と同居する世帯のおよそ6割は子供が主導

老人ホーム探しについて、誰が問い合わせているかを比較したところ、「夫婦二人暮らし」は「本人(33.5%)」と「配偶者(29.9%)」を合わせると6割を超えています。一方、「子世帯と同居」の場合は「子供(その配偶者含む)」からの問い合わせが59.4%とおよそ6割を占めました。「子世帯と同居」と比較すると、「夫婦二人暮らし」の場合は本人やその配偶者が主体的に施設探しをしていることが読み取れます。

夫婦二人暮らしの入居対象者のうち、介護のいらない「自立」状態での問い合わせが46.6%で子世帯と同居する人の2倍以上

入居対象者の介護度を比較すると「夫婦二人暮らし」は、介護認定を受けていない「自立」の状態での問い合わせが46.6%とおよそ半数を占めました。一方、「子世帯と同居」の場合は「自立」が22.7%にとどまり、要介護1以上が58.5%を占め、その値は「夫婦二人暮らし」の要介護1以上の割合(38.5%)を20%上回っています。夫婦二人暮らしの方は比較的お元気なうちから老人ホーム探しをしていると言えます。

夫婦二人暮らしの場合、80歳未満で探している人が4割を占め、子世帯と同居する人の2倍に入居対象者の年齢層にも違いが見られました。「夫婦二人暮らし」は80歳未満を合計すると4割にのぼります。対して「子世帯と同居」は80歳未満は2割にとどまり、「85〜89歳」、「90〜94歳」が共に25.1%とボリュームゾーンになっていました。

令和6年の厚労省の調査(※)によれば、85歳以降は要介護認定を受ける人が増加し、二人に一人が要介護者となっています。子世帯と同居している場合、85歳以降に施設探しのボリュームゾーンがあるということは、多くの場合、要介護状態になってから施設探しをしていると考えられます。

一方で夫婦二人暮らしの場合は、本格的な介護が必要になる前の、元気なうちから自分たちで施設探しを始める傾向が強いことがわかります。

※厚生労働省 令和6年度 介護給付費等実態統計の概況

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/24/index.html

LIFULL 介護 編集長 小菅秀樹のコメント

今回の調査で興味深いのは、夫婦二人暮らしの方が、介護が必要になってからではなく、比較的元気なうちから自分たちで住まいを探している点です。

私たちが運営するLIFULL 介護のようなインターネットの検索ポータルサイトは問い合わせのハードルが低いため、切迫した状況になる前から情報収集に着手しやすい媒体と言えます。老老介護への危機感の広まりから、自発的にポータルサービスを活用して情報収集を始めるご夫婦が集まっていると考えられます。

高齢の夫婦二人暮らしでは、どちらかに介護が必要になると、もう一方が支える側になります。さらに双方の心身機能が低下すれば、老老介護や認認介護につながる可能性もあります。だからこそ、どちらか一方の負担が大きくなってからではなく、二人とも元気なうちに「この先、どこでどう暮らしたいか」を話しておくことが必要です。
病気や転倒、骨折などで突然介護が必要になると、退院期限などに追われ、十分に比較したり、施設を見学したりする余裕がなくなることもあります。体力や判断力があるうちなら、複数の選択肢を比較し、自分たちで納得して住まいを選べます。高齢化が進み、75歳以上の高齢世帯の増加が見込まれる中、これから、こうした住まい探しがより身近になっていくと思います。 

老老介護リスクを避ける、お元気なうちに夫婦で老人ホームへ入居する選択。LIFULL 介護 小菅編集長監修の施設選びで注意すべき点は?

① 夫婦の介護度に差が出たときの対応を確認する

入居後に身体機能が低下し、「夫は自立、妻は要介護」といった状態になることは十分にあります。介護度が違っても同じ施設内で暮らせるのか、食事や外出など一緒に過ごす時間を持てるのか確認しておけるとよいでしょう。

② 二人部屋か個室2室か、居室の選び方を考える

夫婦でも生活リズムや必要なケアは同じとは限りません。二人部屋だけでなく、同じ施設内で個室を2室契約する方法もあります。どちらかが亡くなった後の住み替えや費用についても確認しておきましょう。

③ 「二人分」の費用を長期で考える

入居金や月額費用だけでなく、介護保険の自己負担、医療費、生活支援費なども含めて考えます。二人とも長期間暮らす可能性があるため、数年先まで無理なく払い続けられるかを見る必要があります。

④ 「夫婦一緒」だけでなく、それぞれの暮らしも考える

趣味や外出、食事の好み、生活時間は夫婦でも違います。常に二人で行動することを前提にせず、それぞれが自分の時間を持てる環境かどうかも見ておけるとよいでしょう。

⑤ 介護・医療が重くなっても住み続けられるか確認する

認知症が進んだ場合、医療的ケアが必要になった場合、看取りの段階になった場合にどこまで対応できるのか。元気なときの暮らしだけでなく、将来の状態まで見据えて確認しましょう。

ご夫婦で入居できる老人ホーム3選

介護度が異なっても二人で過ごせる老人ホーム

三井不動産レジデンシャルウェルネスが運営する老人ホーム「パークウェルステイト」では、ご夫婦の介護度が異なっても、一緒に過ごすことができます。例えば、旦那様はお元気なため一般居室に、奥様は要介護居室に住まわれていても、お食事などを一緒にとることが可能です。安心を得ながら、ご夫婦の時間を大事にできます。

パークウェルステイト鴨川

https://kaigo.homes.co.jp/facility/detail/f=60364/

お元気なうちに入居し、看取りから葬儀まで対応できる高齢者住宅

ゆいま〜る中沢は、自立から要介護まで幅広く対応している高齢者住宅です。敷地内には同社が運営する訪問介護事業所「スマイル中沢」があり、 クリニックや訪問看護などの医療施設も併設されています。お子様や親族に頼れない場合でも、ご夫婦で安心して最期まで一緒に暮らせます。

介護が必要になっても安心して日帰り旅行ができるサービスを提供

チャームケアコーポレーションが運営する老人ホームでは、介護スタッフや看護スタッフが同行して要介護認定を受けた方でも安心して楽しめる日帰りの旅行企画「チャーム・ツアー」を提供しています。ご夫婦で入居し、どちらかに介護が必要になっても旅行が楽しめる嬉しいサービスです。

チャームスイート 東逗子

https://kaigo.homes.co.jp/facility/detail/f=59730/

LIFULL 介護 編集長 小菅秀樹 プロフィール

日本最大級の老人ホーム検索サイト「LIFULL 介護」編集長。老人ホーム紹介センターの相談員として、これまで1,500人以上の入居をサポート。現在は、有料老人ホームの取材や記事執筆、動画コンテンツの制作を通じて、高齢期の住まい選びについて発信中。セミナー登壇やメディア出演多数。老人ホームの情報を分かりやすく届け、疑問や不安に寄り添うことを大切にしている。

調査概要

集計対象:老人ホーム検索サイト「LIFULL 介護」に寄せられた掲載施設への問い合わせデータのうち、入居対象者が「夫婦二人暮らし」となっているデータ

集計対象期間:2026年6月1日〜8月31日

過去データの集計期間:2024年6月1日〜8月31日、2025年6月1日〜8月31日

※グラフは小数点第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

※一部グラフは推移を分かりやすくするため、縦軸の目盛りを調整しております。

※ 本リリースの内容をご利用の際は「老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』」と明記をお願いします。


株式会社LIFULL senior について

「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、超高齢社会の課題を解決するさまざまな事業を展開しています。主な事業として、老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」、遺品整理業者検索サービス「みんなの遺品整理」、介護施設向け買い物代行業務支援サービス「買い物コネクト」があり、今後も高齢者や関わる人々が抱える不安や課題に向き合って事業を拡大していきます。

株式会社LIFULL senior 概要

会社名:株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)

所在地:東京都千代田区麹町1丁目4−4

代表取締役:福澤 秀一

設立:2015年7月1日

事業内容:

老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』の運営

https://kaigo.homes.co.jp/

遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営

https://m-ihinseiri.jp/

介護施設向け買い物代行支援サービス『買い物コネクト』の運営

https://lp.kaimonoc.jp/

自治体向け買い物弱者支援ツール『買い物コネクト』の運営

https://lp-g.kaimonoc.jp/

介護当事者一歩手前の世代に向け、介護や老後に関する最新情報や体験談を発信するウェブメディア『tayorini』(たよりに)の運営

https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/

株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:https://lifull.com/

LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。現在はグループとして、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」、不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」などの事業展開を行っています。

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