経営理念の実現と
企業文化
LIFULLは、社員を「経営理念の実現のために集まった同志」と定義し、すべての社員が経営理念実現に向けて意欲が高い状態を保つことで、事業を通じた社会課題の解決と、企業価値の持続的向上に取り組んでいます。
採用基準 ビジョン/カルチャーフィット
当社の採用においては、各人がやりたいことと会社が目指している経営理念の実現の方向性が一致しているか(ビジョンフィット)と、LIFULLの社是である「利他主義」の価値観を持っているかどうか(カルチャーフィット)を軸に、ビジネススキルやポテンシャルを加味して選考を行っています。そのため、新卒採用はもちろん、中途採用でも、私たちが掲げるビジョンや価値基準について丁寧に伝え、それに共感してくれる「同志」を迎えるという考え方で採用活動を進めています。
重要な役職や役割を担うポストの採用については、代表取締役社長自らが対応しており、その他の採用についても、担当執行役員が最終面接の対応を行うことで、すべての社員が、ビジョン、カルチャーにフィットしている状態を維持しています。
経営理念・企業文化の共有と浸透
ビジョンカード
LIFULLが大切にする、社是・経営理念・ガイドライン、LIFULL Quality Standardsを記載したカード。いつでも参照できるよう全従業員に配布し、日々の業務に活用しています。
ビジョンカレッジ
新卒・中途で入社後3~6ヵ月目の社員向けプログラムです。執行役員がナビゲーターになり、社是・経営理念・ガイドラインを解説します。5時間にわたって行う様々な体感型ワークを通じて、社是・経営理念・ガイドラインを自分の業務に接続し、より身近なものとして理解、行動につなげていきます。
ビジョンセッション
中途入社後、2~3ヵ月目の社員向けプログラムです。ビジョン委員会のメンバーから各部門の組織ビジョンを共有し、参加者同士で自部署の組織ビジョンを自身の業務とつなげてディスカッションすることで経営理念に対する理解を深めていきます。
全社総会
毎月1回全社員参加で実施する全社総会では、経営陣によるフィロソフィー浸透に関わるスピーチ、経営理念実現を目指した各部署の活動の紹介などを行っています。
全社コンパ
京セラの創業者・稲盛氏が発案した「稲盛式コンパ」を参考に、年4回実施している社内イベントです。毎回、社是や経営理念につながる様々なテーマで社員が数人ずつのグループでディスカッションを行い、仕事や人生に対する考え方を深めていきます。
人事評価制度と360°フィードバック
人事評価の項目には、一般的な業績やビジネススキルに加えて、社是や経営理念、ガイドラインの実践につながる「利他貢献」や「挑戦目標」「ガイドライン評価」を組み込んでいます。360°フィードバックでは、行動指針であるガイドラインの各項目について、お互いに実践できているかを評価します。
ビジョン委員会
フィロソフィー浸透を目指し、経営陣と有志の社員が一体となって活動する全社横断プロジェクトです。職種や年次などを問わず様々な社員が参加して、社員一人ひとりが「経営理念と自身の仕事の繋がり」を理解し、「経営理念を実現するための行動」ができている状態をつくり出すために施策の立案・実施、効果測定などに取り組んでいます。
ビジョンツリー
当社では、社内のすべての組織で経営理念に紐づいた組織ビジョンを策定しています。各組織のビジョンは所属している社員が意見を出しあい、各組織でどんなゴールをどう実現していくか言語化したものです。社員一人ひとりが組織ビジョンの策定に参加することで、それを実現するための業務に主体的に取り組むようになります。各組織で策定したビジョンは「ビジョンツリー」という形でまとめ、経営理念から自分の所属組織まで順番に読んでいくことで、経営理念と日々の業務との繋がりを理解することができる仕組みになっています。
役員の心得アンケート(経営陣の経営理念体現評価)
経営理念の実現に向けて一貫した経営を行うために定めた執行役員向けの5箇条の指針です。
- 1. 私たちは、経営理念を常に語ります
- 2. 私たちは、経営理念と一貫性のある戦略を定め、わかりやすく説明します
- 3. 私たちは、経営理念と一貫性のある指示を出します
- 4. 私たちは、経営理念を実現したいと心から思う社員だけをマネジャーに任命します
- 5. 私たちは、マネジャー自身も上記を実践するよう導きます
執行役員は常にこの心得を意識して業務に取り組みます。実践状況については年2回の社員アンケートで評価を行い、評価は報酬にも反映されます。
LIFULLテスト
年1回、全社員を対象に実施するペーパーテストで、社是や経営理念、ガイドラインをはじめ、全社戦略や各部門の取組みなどへの理解を問う問題が出題されます。
ガイドライン大賞
LIFULLのガイドラインのそれぞれについて、最も体現している人を称える表彰制度です。全社員の投票により年1回選出されます。 「ガイドラインを体現している人を称えること」「ガイドラインの正しい意味を再確認すること」「自身のガイドライン体現イメージをもつこと」を目的としています。
経営理念・企業文化の共有と浸透に関する指標と実績
重点テーマ経営理念・企業文化の共有と浸透
指標 | 目標 | 2023年9月期実績 |
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「会社の経営理念の実現に貢献したい」と回答した社員(※1) | 100% | 81% |
経営陣が理念浸透にかける時間(年間) | ― | 126時間 |
経営陣の経営理念体現度評価(※2) | 100% | 87.4% |
- ※1「会社の理念の実現に貢献したいか」を5段階で評価。4点または5点をつけた人の割合
- ※2「各経営陣が経営理念を常に語っているか」、「経営理念と一貫性のある戦略を定め、分かりやすく説明しているか」、「経営理念を実現したいと心から思う組織長を登用しているか」等、経営理念実現に向けた経営陣の経営理念体現度を評価するアンケート