株式会社ネクストは、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(所長:喜連川 優、東京都千代田区、以下「NII」)と提携し、同研究所が本年度設置した「データセット共同利用研究開発センター」(センター長:コンテンツ科学研究系教授 大山 敬三)を通じて、2015年11月24日より『HOME’S』の賃貸物件データを、研究用データセットとして無償にて提供いたします。

■研究用データセット提供の概要と目的
NIIでは、これまでも「情報学研究データリポジトリ(http://www.nii.ac.jp/dsc/idr/index.html)」を設置して、様々な企業や機関が保有する各種のデータセットを受け入れ、また再構築し、情報学分野の研究コミュニティへの提供を行ってきました。この分野の研究において実証可能な一定規模のデータセットは不可欠であり、弊社は、研究基盤の整備・提供を目指すこの取り組みに賛同し、国内最多の『HOME’S』の物件データを、データセット共同利用研究開発センターの事業である情報学研究データリポジトリを通じて提供することといたしました。
提供するのは、『HOME’S』に掲載された全国約530万件の賃貸物件データ(※)で、これに紐づく間取り図や室内写真等約8300万枚の物件画像データも含まれます。このデータセットの提供により、人工知能およびその周辺分野(画像処理、自然言語処理、対話型インタフェース、Linked Dataなど)の研究活動の発展に貢献するとともに、不動産・住宅マーケットを変革するような新たなイノベーションの促進を目指しています。
今後は、ツールキットの提供や、データセットを利用したハッカソンやインターンシッププログラムの実施、共同研究など、データセットの活用促進のための施策も検討してまいります。
※提供するデータは、『HOME’S』サイト上で公開された物件情報のみで、特定の企業や個人につながる情報は含まれません。

■背景
当社グループは、中期経営戦略を「DB+CCS(データベース+コミュニケーション&コンシェルジュサービス)でGlobal Companyを目指す」と掲げ、暮らしに関わる様々な分野で、世の中に溢れている大量の情報をDBに蓄積・整理統合し、あらゆるデバイスを通じてユーザー一人ひとりに最適な情報を提供していくことを目指しています。中期経営戦略の実現のために、情報技術分野の研究開発によるイノベーション創出や人材育成は重要な課題であると考え、エンジニアの自由な研究開発活動を支援する制度の導入などをかねてより進めてきました。2011年には、東京大学との産学連携企業であった(株)リッテルを母体として、社内研究開発組織「リッテルラボラトリー」を設立し、レコメンデーションエンジンや新たなユーザーインタフェースの開発、大学との共同研究などにも取り組んでいます。
今回のデータセット提供により、産学連携による人材育成や研究開発の機会創出を加速し、暮らしをより安心、快適にする新たな事業、サービス構築を推進してまいります。

■国立情報学研究所
データセット共同利用研究開発センター センター長 大山 敬三(コンテンツ科学研究系教授)様より

今回、ネクストよりご提供いただいたデータセット(「HOME’Sデータセット」)は不動産情報という研究リソースとしての多様性を広げる新たなジャンルのデータセットです。本データセットは、間取り図や内観・外観・周辺施設などの画像とそれに対応するテキストが含まれており、画像とテキストのメディア統合情報処理研究や空間認識技術、感性情報検索などの研究での活用が想定されます。また、所在地情報(市区町村)も付与されていることから、地域情報に基づいた情報統合・データマイニングなどへの展開や、地域情報や経済情報を扱う社会学への応用が考えられます。
今回の「HOME’Sデータセット」は個人情報を一切含まないために利用上の制約が少なく、自由な発想で利用が可能です。異分野連携が進むとともに、データ提供者が想定していなかったような各研究者の独創的な発想に基づく利用が行われることを期待しています。

■国立情報学研究所について(URL:http://www.nii.ac.jp/
国立情報学研究所は、情報学という新しい学問分野での「未来価値創成」を目指すわが国唯一の学術総合研究所として、ネットワーク、ソフトウェア、コンテンツなどの情報関連分野の新しい理論・方法論から応用展開までの研究開発を総合的に推進しています。また、大学共同利用機関として、学術コミュニティ全体の研究・教育活動に不可欠な最先端学術情報基盤(サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ:CSI)の構築を進めるとともに、全国の大学や研究機関はもとより民間企業やさまざまな社会活動との連携・協力を重視した運営を行っています。

ネクストグループは、これからも「あなたの『出逢えてよかった』をつくる」をコーポレートメッセージに掲げ、一人ひとりにぴったりな情報をお届けしてまいります。