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LIFULLは埼玉県横瀬町、JAちちぶと、横瀬町の遊休資産等の利活用による地域活性化に関する連携協定を締結

2021年10月27日

株式会社LIFULL(ライフル)(以下LIFULL、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井上高志、東証第一部:2120)は、埼玉県秩父郡横瀬町(町長:富田能成、以下「横瀬町」)、ちちぶ農業協同組合(代表理事組合長:滝沢祥雄、以下「JAちちぶ」)と2021年10月27日(水)に横瀬町の遊休資産の利活用等による地域活性化に関する連携協定(以下「本協定」)を締結いたしました。本締結式は新型コロナウイルス感染症の感染対策を行いながら実施いたしました。

本協定では、三者が相互に連携・協力し、JAちちぶ横瀬支店の本店集約後の施設を「LivingAnywhere Commons 横瀬」として利活用することで、横瀬町における遊休資産等の利活用推進モデルを構築し、横瀬町の地域社会および地域経済の発展に取り組むことに合意しました。

締結式の様子(左:ちちぶ農業協同組合 代表理事組合長 滝沢 祥雄氏、中央:横瀬町 町長 富田 能成氏、右:LIFULL 地方創生推進部 渡辺 昌宏)

本協定を締結した横瀬町は、埼玉県の西部・秩父地方の南東部、都心から70kmに位置しています。産業は、農林業を中心に、果樹を主体とする観光農業が活発で、豊かな森林資源と雄大な自然景観、札所をはじめとする歴史的な文化遺産も多数有し、首都近郊の観光地として親しまれています。政策においては、町外、特に首都圏の企業等からプロジェクトのアイデアを募集し、町に継続的にヒト・モノ・カネ・情報が流入する仕組みづくりを進める官民連携プラットフォーム事業「よこらぼ」の取り組みでも知られ、2020年4月から開始した「第6次横瀬町総合振興計画」では、多様性を尊重した「カラフルタウン」の実現を目標として設定し、各種施策に取り組んでいます。同計画では、7つの施策の柱を設定し、「4の柱 産業づくり雇用づくり」では、「移住促進や、農業・商工業の振興を図ることで、ヒト・モノ・カネ・情報が集まり続け、自分らしい多様な働き方や生き方が実現できる環境をつくる」、「5の柱 賑わいづくり中心地づくり」では、「オープン・アンド・フレンドリーを町の特徴として、観光などで 訪れる交流人口や、地域や地域の人々と多様に関わる地域外の関係人口の増加を図ることで、町に賑わいをもたらし、駅やコミュニティスペースなど町の主要施設を活用し、中心地として活性化を図る」こととしています。以上の様に、町の外からリソースを積極的に取り入れて来た一方で、築いた関係人口が滞留する「リアルな場所」が不足しているという課題を有しています。町内の中心地に新たな交流拠点を設け、町内の人々との様々な関わりを生む取り組みをより一層進めています。

一方、JAちちぶは、横瀬町の中心地にJAちちぶ横瀬支店を有し、2021年3月には横瀬町と「まちづくり及び災害時の協力に関する協定」を締結。横瀬町の第6次横瀬町総合振興計画の7つの柱のうち「5の柱 賑わいづくり中心地づくり」及び「3の柱 安全安心づくり」の達成に向けて連携するなど、地域に密着した金融機関として、町・地域の発展に貢献してきました。しかし、今般、地域内のサービスの 最適化・効率化のため、同支店機能の一部をJAちちぶ本店(秩父市内)に集約する方針から、2021年度中に同支店の移転が計画されています。同支店は地理的・役割的にも町の中心部を構成する重要な施設の一つであり、移転により、施設が遊休資産化すること、また、町中心部の人の流れが途絶えてしまうことが懸念されるため、移転後の施設の活用方法を模索してきました。

また、LIFULLグループは、不動産・住宅に関する知見をもとに、2017年より国土交通省の採択事業である「LIFULL HOME'S空き家バンク(※1)」の運営を開始し、移住希望者と地域を繋ぐ「LOCAL MATCH」、地域子育て層の雇用創出・子連れで働けるオフィスの整備「LIFULL FaM」、空き家問題をはじめとする地域の課題解決や活性化を担う人材の育成プログラムの実施、「LIFULL地域創生ファンド」による投資事業など、地方創生に関わる「ヒト・モノ・チエ・カネ」の解決策をワンストップで提供しています。

これまでに、全国12か所の自治体と連携協定を締結し、空き家の利活用を軸とした地域おこしを支援してまいりました(※2)。また都市部のフリーランスや企業などが参画する共同運営型コミュニティ「LivingAnywhere Commons(※3)」を運営し、全国25か所の拠点を展開し、地域でのテレワーク環境の整備および関係人口の構築を推進しています。

 

本協定では、三者が相互に連携・協力し、JAちちぶ横瀬支店の移転後の施設を「LivingAnywhere Commons 横瀬」として利活用することで、横瀬町における遊休資産等の利活用推進モデルを構築し、横瀬町の地域社会および地域経済の発展に取り組むことに合意しました。なお、施設の改修にあたっては、内閣府「地方創生テレワーク交付金」を活用します。(2021年3月採択)
JAちちぶ横瀬支店の一部機能本店集約後の施設を横瀬町内外の人のために有効再活用し、その運営を通じて、横瀬町らしい、多様な人たちがつながる交流と賑わいの場を作ることを目的とし、この分野において運営ノウハウや情報ネットワークを持ったLIFULLと連携することにより、広く秩父地域の活性化につながる取組みを推進することを目指すこととしています。

 

◆本協定に基づく協力事項
(1)JAちちぶ横瀬支店の施設の改修に関すること
(2)前号の改修後施設の運営に関すること
(3)同施設を活用した、横瀬町の第6次総合振興計画の推進等に資する取組みに関すること
(4)その他、横瀬町及び秩父地域全体の活性化につながる取組みに関すること

◆LIFULLとして取り組むこと
(1)現J Aちちぶ横瀬支店のリノベーションプロデュース
(2)「LivingAnywhere Commons 横瀬」の運営
(3)町内外の人材の交流促進
(4)首都圏企業のサテライトオフィス利用誘致
(5)その他、横瀬町及び秩父地域全体の活性化につながる取組み

※1 各自治体が運営する空き家・空き地バンクの情報を集約する情報プラットフォーム。現在各自治体が個別に公開している空き地・空き家バンクを全国で一元化し、地域の空き家情報を求めるユーザーが統一されたフォーマットで検索・比較できます。
  https://www.homes.co.jp/akiyabank/
・LIFULL 地方創生TOP https://local.lifull.jp/
・移住希望者と地域を繋ぐ「LOCAL MATCH」 https://local.lifull.jp/localmatch/
・地域子育て層の雇用創出・子連れで働けるオフィスの整備「LIFULL FaM」http://lifull-fam.com/
・地域の課題解決や活性化を担う人材の育成プログラムhttps://local.lifull.jp/ikusei/madoguchi/
・遊休不動産の活性「LIFULL 不動産クラウドファンディング」https://local.lifull.jp/caselist/crowdfunding/

※2 関連プレスリリース
・福井県鯖江市 https://lifull.com/news/10575/
・岩手県釜石市 https://lifull.com/news/10832/
・宮崎県日南市 https://lifull.com/news/11302/
・岡山県総社市 https://lifull.com/news/11340/
・福島県磐梯町 https://lifull.com/news/13722/
・山梨県甲州市 https://lifull.com/news/14631/
・静岡県下田市 https://lifull.com/news/16477/
・和歌山県紀の川市 https://lifull.com/news/17173/
・福岡県田川市 https://lifull.com/news/17851/
・長野県中野市 https://lifull.com/news/18678/
・静岡県浜松市 https://lifull.com/news/19413/
・新潟県佐渡市 https://lifull.com/news/19708/

※3 場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)をともに実践することを目的としたコミュニティです。
https://livinganywherecommons.com/

 

■株式会社LIFULLについて (東証第一部:2120、URL:https://LIFULL.com/
LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。

現在はグループとして世界63ヶ国でサービスを提供しており、主要サービスである不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」をはじめ、空き家の再生を軸とした「LIFULL 地方創生」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」など、この世界の一人ひとりの暮らし・人生が安心と喜びで満たされる社会の実現を目指し、さまざまな領域に事業拡大しています。